基準寸法とはめあい記号を選ぶだけ。穴・軸の許容寸法、すきま/しめしろの最大・最小、はめあい種別(すきまばめ・中間ばめ・しまりばめ)を、公差帯ダイアグラム付きで表示します。穴基準・軸基準の両方に対応。
「はめあい」とは、穴と軸を組み合わせたときの、すきま(ゆるさ)やしめしろ(締まり具合)の関係を指します。同じ呼び寸法でも、穴と軸それぞれに許容差(公差)があるため、組み合わせによって動く・固定される・圧入が必要、といった機能が決まります。JIS B 0401(ISO 286 と整合)は、この公差を H7 や g6 のような記号(アルファベット=基準位置、数字=IT等級)で体系化しています。
はめあいは「その部位に求める機能」から逆算して選ぶのが基本です。動かす/着脱するならすきまばめ、位置を正確に出しつつ分解の可能性があるなら中間ばめ、固定してトルクを伝えたい・分解しないならしまりばめ、という対応が出発点になります。
また、原則は穴基準(穴を H に固定し、軸側で調整)です。穴はリーマやブローチなど刃物の寸法で仕上がりが決まり後から微調整しにくい一方、軸は削って合わせやすいため、軸側で組合せを変える方が経済的だからです。1本の軸に複数の部品を異なるはめあいで取り付けたい場合などに、例外的に軸基準(h 固定)を使います。
| はめあい | 種別 | 代表的な用途 |
|---|---|---|
| H7/g6 | すきまばめ | 精密な摺動・位置決め。ガタを抑えつつ滑らかに動かす部位 |
| H7/f7 | すきまばめ | 一般的な回転部・軸受まわり(潤滑下で回す) |
| H7/h6 | すきまばめ | はめ込み・案内(最小すきま)。頻繁な着脱 |
| H7/js6 | 中間ばめ | 軽い位置決め。分解・再組立を想定する箇所 |
| H7/k6 | 中間ばめ | 軽圧入・位置決め。キー併用での固定など |
| H7/n6 | 中間ばめ | 振動部などの堅めの位置決め(ほぼ動かさない) |
| H7/p6 | しまりばめ | 軽圧入・トルク伝達。ブッシュ/軸受の固定 |
※ 用途は一般的な目安です。荷重・潤滑・温度・材質・組立方法によって最適なはめあいは変わります。最終的な等級は使用条件に合わせて判断してください。
本ツール v1 は、基準寸法 3 mm 超〜400 mm、IT等級 5〜11 の範囲で、定番の穴・軸記号(F〜P/d〜p)に対応しています。重しまりばめ(r/s/u 等)および 3 mm 以下は、寸法区分の細分が必要なため v2 で対応予定です。穴の K/M/N/P 等級は ISO 286 の特別規則(Δ補正)に基づいて算出しています。